岐阜の心臓&頭脳である宇賀神友弥!(ピッチ上推定年齢24歳) 宮崎戦Review②

横山監督の新化

皆さんは監督の仕事は何だと思っていますか?戦術?守備の構築?約束事の設定?僕は監督が「決断」をして「責任」をとれば、極論、何もしなくても良いと思います。部下(コーチ、選手)が気持ちよく仕事が出来る「環境」を作る、それが最大の仕事ですし、それが一番難しいです。いくら戦術について詳しく、引き出しが多くても、いくら守備の構築が出来ても、選手が練習に来てくれなかったり、試合に出てくれなかったら試合は成立しません。

僕は今まで戦術的なことや引き出しの少なさで監督に対して批判してきましたが「人間力」という点ではほぼ満点だと思います。実績も経験も自分よりも上の選手を束ねる事は本当に大変だと思います。しかし、多くの選手を試合で使い、若手とベテランを融合させている横山監督の「人間力」、「監督力」は素晴らしいです。

工藤コーチのセットプレー構築もシーズン途中加入の立石コーチ、確かユース上がりの岩田GKコーチ、コンディショニング担当の野崎コーチ、その他コーチ、スタッフが気持ちよく働けるのは横山監督のおかげなんです。

戦術的なことを話すつもりでしたが、どうしても横山監督の人間力について発信したく、先頭に入れさせて頂きました。

フォーメーションのギャップ

この試合は前半からDFラインとボランチの間で何度もボールを受けられてピンチを作っていましたよね。その原因から解説していきます。

このギャップを上手く使われたシーンが7:17~です。

10:38~のシーンでは前から行くのか後ろで構えるのか中途半端で簡単にゴール前まで運ばれています。最終的にはクロスを上げられています。GKの松本拓はナイスキャッチ!

こんな酷い守備をしていたら失点は時間の問題でした。数分後の失点はハンドの誤審があったものの、原因はこの守備です。千布のマークを決めなかったことと、このふわっとした入りは疑問です。宮崎のやり方は全く変わっていません。前節も千布経由でボールを散らしてチャンスを作っています。犯罪予告がある(宮崎のやり方は分かっている)のに警備を全く強化しない(対策は何もしない)ようなものです。

準備不足なのか、前からプレスに行くサッカーをしたいのか、自分たちのサッカーをしたかったのか、分かりません。最悪の事態から逆算して戦術を決める事が得意な横山監督なので信じがたい作戦です。それに加えて、庄司、柏木、TJ、富樫は運動量とスピードが持ち味ではありません。このメンバーでハイプレスに行くことは、力士にフルマラソン走らせるくらい無謀です。

試合を通してこの守備が改善されることはありませんでした。

プレスの餌食となる原因(橋本のポジショニング、藤岡の左SH起用)

これはプレスの餌食となった28:31~のシーンです。

宮崎は守備の4-1-2-3でプレスをかけるのは前節までの試合を見れば明らかです。ただ、岐阜のビルドアップは足元、足元でサイドのスペースに蹴りませんでした。サイドへ裏抜けする石津、チャーの不在、長いボールが蹴れる小山、岡村の不在が大きかったのでしょうか。フレイレはいいキック持っているのに裏に走る選手がいないので蹴れなく、フラストレーションが溜まっていましたね。宮崎戦Previewであんなに言ったのに、、、笑。

33:31~は是非皆さんに見て欲しいです。相手のファーストライン超える前に橋本が張っている為、藤岡が後ろ向きで背負ってボールを受けるしかない状態です。前半、右では比較的スムーズにボールが運べていましたが、左は最悪でした。橋本のポジショニング、橋本と藤岡の相性、藤岡のサイド起用、すべてが最悪でした。

11:35~、14:00~も相手の数が多い中央へロングボールを蹴り、回収され、カウンターを受けます。Previewであれだけサイドにロングボールと言ったのに何故中央なのか理解に苦しみます。相手のプレスの構造を理解していない証ですね。これは監督、コーチ陣の準備不足です。アニメーションは作りません。

宇賀神のポジショニングで示した攻撃のヒント

前半から停滞していた攻撃、ビルドアップを宇賀神自身のポジショニングで打開しようとしていました。それが22:22~のシーンです。

このシーンでは宇賀神は高い位置を取りません。試合開始後(4:15~等)は宇賀神が外の高い位置を取り、窪田が中に入るという選手の個性を消すポジショニングをしていました。窪田と宇賀神のどちらにドリブル突破や裏抜けをしてほしいか考えれば勿論、窪田ですし相手にとっても脅威です。このシーンの少し前から窪田がサイドに張るようになりました。飲水タイム前で窪田は監督より一番遠い位置にいることから監督の指示とは考えにくいです。僕の推測では宇賀神が窪田に直接「外に張れ、自分が内側とるから」と指示していたのだと思います。

皆さんはどう感じましたか?是非教えてください。

29:39~にも宇賀神、フレイレ、大西の擬3バックを形成してチャンスを作りました。時間が経つにつれて、橋本は低い位置で外に張ることが減り、藤岡が中に絞る形が増えましたね。45:58~は選手の立ち位置がいいのでフレイレのロングボールが活き、FKを獲得します。

フォーメーションの形の変化を簡単にアニメーションで示しました。何故、この形を採用したのか、、、そのヒントは福島戦に隠されていました。

窪田起用法の最適解(福島戦で出た課題の答え)

後半は先ほど紹介した可変システムを採用しました。皆さんは僕が福島戦Review②で5-4-1は限界だと言及したことを覚えていますか?窪田の良さが消え、後ろに重くなるシステムではこの先勝てないと言いました。その答えが宮崎戦の4-4-2だっだのだと思います。横山監督が試しましたが上手くいきませんでしたね。

工藤コーチも言っているように今はトライ&エラーを繰り返しながらチームを作っています。成長しようとしています。その方針は素晴らしく、シーズンの半分も消化していない今、チームが完成しても困るのです。首位に立てば研究され、相手も首位撃破にモチベーション高く望んできます。そうなると試合は難しくなりますよね。

今トライ&エラーを繰り返せばシーズン終盤にピークを持ってこられます。現状に満足したら成長は止まります。あくまでもゴールは秋です。トライしない事が失敗だと思っているので、宮崎戦への準備は失敗とは思いません。ただ、もう少し相手を研究してほしかったです。

このアニメーションが可変システムです。大きなメリットは攻守に渡って窪田を高い位置のサイドで使え、藤岡は中央で使える事です。ビルドアップは3バック+たまに庄司or柏木が参加するスムーズな形にしたい、守るときは4バックで窪田を高い位置に残したい、という思いが可変システムに詰まっています。攻撃時、3バックの方が選手の役割が明確になり、選手間距離も良くなるので横山監督が採用する理由も理解できます。

後半、藤岡が輝いたのは可変システムのおかげです。後半途中に三國が入り、明確な可変システムになりましたね。

明確な待ち合わせ場所が決まった後半

これは45:47~のシーンです。後半開始から1分も経過してません。ここで庄司が両手を上げてロングボールを出す合図をします。それを見た宇賀神が下がるのをやめて前へ走り出します。庄司のロングボールは富樫の所で潰されますが、宇賀神がセカンドボールを回収します。

後半の最初のプレーでロングボールを使用、そして庄司が手を挙げてからパスを出すのを見るとHT中に修正したことが伺えます。手を挙げてからパスを出すなんて「手を挙げてから発言する小中学生」みたいですね笑。しかし、意思を伝える手段としては重要なのです。

庄司自身が提案したのか監督の指示なのかは分かりませんが素晴らしいプレーでしたね。庄司が意思表示したから宇賀神は1歩先にこぼれ球を拾う準備が出来たのです。

セカンドボール回収率が高いチームにはこのような意思表示があり、約束事や待ち合わせ場所が設定されているのです。

宮崎のプレスを無力化したGK松本拓のキックで逆転

逆転シーンは可変システムに加えて松本拓のキックで宮崎のプレスを打開しました。

GKからボールを繋いでプレス回避、そしてゴールまで一連の流れ素晴らしいですね!!何度見ても美しい崩しです。

そして忘れてはいけないのがGK松本拓のキック!これで宮崎のプレスを無力化しました。宇賀神のゴラッソですがみんなで取った素晴らしいゴールです!!!

宇賀神友弥!本当に34歳?走る姿は24歳です!!!

宇賀神って本当に34歳なのですか?柏木が毎試合途中交代しているのを見ると、とても同い年に思えません!もちろん、ポジションが違うので運動量も変わりますが、、、

66:38~のシーンは宇賀神スペシャルです。

ボールを奪ってから約60mフルスプリントしてシュートを打ちます。惜しくもバーに当たってしまいましたが入っていれば確実に月間ベストゴールでしょう!!

15時キックオフ、湿度89%の蒸し暑い中、後半22分に自陣中央から古橋に匹敵するスピードでフルスプリント出来る選手はJリーグの中にどれだけいることか、、、しかも宇賀神は34歳ですよ。信じられません。ピッチ上では10歳若く見えます!!!!!!

前半、宇賀神の頭脳でチームにヒントを与え、後半開始、こぼれ球を拾いチームの方針を示し、逆転ゴールを決め、長い距離のフルスプリントで追加点を狙う宇賀神友弥は本当に別格です。彼が選手の意識を変え、彼がFC岐阜を変えています。しかも全くエゴを出さずにひたむきに練習し、準備を怠りません!!!こんな素晴らしい選手がFC岐阜に居るなんて信じられません。

皆さん、宇賀神の300試合記念グッズ買いましょう!!!絶対に完売させましょう!!!僕も買いますし、父親も買います。父親は姉が住んでいる埼玉へ行ったとき、宇賀神Tシャツを着るみたいです(笑)。姉の家から宇賀神の地元である戸田市まで車で20分程度なので戸田市に出没するかもしれません。宇賀神Tシャツを着て孫たちと埼玉で遊ぶみたいです(笑)。

89:00~

のシーンでは宇賀神は満面の笑みで裏抜けしていました!笑その顔はまさにサッカー少年のようでした。凄く可愛かったです(笑)。

可変システムの恩恵を受けた3点目

3点目はまさに可変システムの恩恵を受けましたね。福島戦でも奪った後のカウンターは課題でしたが、宮崎戦でその課題に対する答えを出すなんて横山監督流石です。

宮崎の攻撃も素晴らしく、ボランチのつり出し方も上手かったです。そのほかに沢山宮崎の素晴らしいシーン、美しいビルドアップがあったのですが時間の都合上、紹介を諦めます。

最後にもう一度、試合の流れとシステム変更おさらいです。

試合開始直後は攻撃、守備共に4バック→ボールを前に運べずビルドアップできない。原因は藤岡のサイド起用、橋本のポジショニング→宇賀神が気を遣って攻撃時3バックにシフト→橋本が高い位置のサイド、藤岡が中央でプレー→3バックだと攻撃がスムーズになる→それなら守備も3バック(5バック)にすればいいのでは???→3バック(5バック)だと後ろに重く、カウンターが出せない(福島戦の二の舞、サンドバック状態の安間サッカーになる)→それなら攻撃時3バック、守備時4バックの可変システムにしよう!!!

フレイレの今後の起用について

皆さん、フレイレについてはどう思いましたか?僕はかなり落胆しました。相変わらず審判に文句を言い、味方へのフラストレーションをあらわにし、先制点のシーンのCKでは動きださなかったです。それに加えて、47:18~のシーンはフレイレは戻らずにずっと審判に文句を言っています。讃岐戦の反省はしたのでしょうか。このままだと審判への抗議でイエローカードを貰い、試合を難しくします。一発レッドもあり得ます。フレイレが試合に出ていて他の選手は納得するのでしょうか。チームの雰囲気が心配されます。

フレイレが反省し、気持ちを入れ替えてくれると信じて、讃岐戦の後、彼を擁護しました。しかし失望しました。

三國、小山、岡村、大西とメンバーはいます。横山監督はどのような判断を下すのかじっくり見ていきます。

編集によってカットされたシーン

このReviewからカットされたシーン(何分秒数)も載せます。

もしDAZNで観返す時参考にしてもらえると面白いかもしれません。リクエストが多ければそのシーンのアニメーション解説もしたいなと思いますので気軽にメッセージください。Twitter(@panda00366)、Instagram(@panda00366)にメッセージもらえると対応しやすいです。このブログに対するコメントはどうすればいいか未だに分かっていません笑。

前半です。

  • この試合は開始2秒~のプレーで宮崎攻略の答えが出た
  • 2:19~のシーンはPreview通りの形をやってきた宮崎
  • 4:15~の立ち位置最悪なぜ稜くん中、宇賀神外?6:17~立ち位置最悪6:38~は橋本張りすぎてパスコースない張るのなら高い位置とる
  • 9:31~素晴らしいプレス回避 GK経由で迂回させて逆サイドへアニメーション
  • 宮崎はSBにボールが入った時、IHが外に出ていき岐阜のボランチを釣りだす
  • 28:03~の宮崎のビルドアップ美しい アニメーション作りたかった

後半です。

  • 48:17~スローインの立ち位置改善された
  • 51:34~中盤は数的不利 
  • 52:17~宇賀神のブロック
  • 63:25~攻守において素晴らしい 明確な可変システム

最後まで読んで頂きありがとうございました。