いざ逆襲へ!鹿児島戦Preview

2022年6月9日

Previewを作成するのは沼津戦以来ですね。お久しぶりです。八戸戦の結果、内容にはガッカリした方が多いと思います。そんな皆さんの傷を少しでも早く癒せればと思いPreview作成しました。この記事では鹿児島-沼津を見て感じた鹿児島の強み、攻守の特徴、岐阜はどう戦うべきかを考察してみました。僕は八戸戦より面白い試合になると思います。長いですが読んでもらえると嬉しいです。

まずは前節の鹿児島-沼津のPreviewですね。

鹿児島のシステムは撤退守備時4-2-1-3、ハイプレスと攻撃時は4-1-2-3に形を変える可変システムです。最大の特徴は右の五領、左の米澤の位置取りが高いことです。それでは攻撃から見ていきましょう。

鹿児島の攻撃:ビルドアップ編

攻撃時、4-1-2-3の形になります。特徴は右サイドの五領(左利き)、左サイドの米澤(右利き)の1対1ですね。サイドの個の力という点では岐阜の透馬、窪田コンビと特徴は似てますが、鹿児島は1対1だけでなくSBのインナーラップやボランチ、トップ下も絡んだ分厚い攻撃をします。

このアニメーションはビルドアップの1例です。(6分42秒~)木村がアンカー、その前にロメロ、中原が位置取り、米澤、五領が幅を取ります。鹿児島の2CB(岡本+広瀬)+木村を沼津の2選手で監視した時はボールを繋げませんでした。

64分36秒のシーンでは鹿児島のCBに対して沼津の2選手が出て行ってしまいピンチになります。

このように中盤の選手が後ろを空けて飛び出ると簡単に剝がされてしまいます。もしこのような守備をするのであればライン設定をもっと高くしてコンパクトにしないといけません。その場合、局面的に数的不利な場面をCBが出てカバーするのですがあまりにもリスクが高すぎます。横山監督になり、ボランチが後ろを空ける頻度も減り、中を消す守備が出来ているのでさほど心配はしてませんが鹿児島はこのような隙を見逃さず得点に繋げてきます。鳥取戦や八戸戦のような守備をしてたら大量失点確定ですね。

右の五領(左利き)、左の米澤(右利き)

次にサイドのコンビネーションを活かした攻撃です。1分55秒~です。

この攻撃では広瀬④の持ち出しに始まり、渡邉のポジショニングによって五領へのパスコースが開き、五領へのマークによって空いたスペースに渡邉がインナーラップするという美しい攻撃でした。ゴールから遠い位置では米澤、五領に対してSBがマークに行かずにスペースを守る守備をすればピンチにはならないと思います。SBとWG(渡辺+五領)のポジションの入れ替えもスムーズなので準備が必要です。詳しくは後程述べます。

ただ11分45秒のシーンではサイドでトライアングルを作り崩しているので数的同数にならないようFWの献身的な守備も欠かせません。

鹿児島は試合開始から4分までに立て続けに3本素晴らしい攻撃があったので試合の入りは要注意です。11分45秒には崩して決定機を作ってます。「試合の入り方が、、、」のような言い訳は聞きたくありませんので、守り方、マークの受け渡し方など鹿児島を想定した準備をしてください。何もしないと開始15分で試合が決まります。

鹿児島の守備

次に守備についてです。守備の特徴は両SBが内へ絞ることに加えて、WGの米澤と五領が前残りする傾向にあるのでサイドに広大なスペースがあります。ですのでサイド攻撃がカギになります。米澤、五領の裏を使えば彼らはDFしなければなりません。そうすると攻撃のキーマンである五領、米澤を消耗させられます。また、2人をカバーしようとしたボランチをサイドに釣りだせれば中央のスペースも使えます。同サイド圧縮をするので如何にして逆サイドへボールを運ぶかが重要です。攻略にはSB、SHの立ち位置が大切です。これらのことから僕が考える攻撃の準備はSB、SHの立ち位置にフォーカスしたものになりました。

試合を通してこの守り方なので上手くサイドチェンジを加えて攻めたいですね。サイド、中央共にスペースはあるので八戸よりは攻略しやすいかと思います。鹿児島はボール保持とハイプレスでこの守備を可能にしてます。

鹿児島相手に勝機はあるのか?

僕はあると思います。但し、フォーメーションは4-4-2で監督が準備した場合のみ。具体的にどんな準備が出来るか考えてみたので読んでもらえると嬉しいです。まずはスタメン予想(希望)です。

生地をスタメンに抜擢し(恐らくヘニキだが)、透馬を最初から使います。透馬は単純に90分観たいです。ガンバ戦でスタメンで出て結果残しているのでそろそろいいのではないかと思います。横山監督は透馬の守備を課題と言っていたので恐らくスタメン起用は実現しませんが、、、守備戦術の理解が足りないのか対人的な守備なのかオフボールでの守備なのかは分かりません。生地をスタメンで起用したい理由は豊富な運動量を活かした透馬、窪田のサポート、そしてライン間でボールを引き出してのターン、ドリブルなど攻撃にアクセントを加えられるからです。鹿児島は前からプレスに来るので繋ぐというよりンドカ、サイドのスペースへロングボーの方が効果的なのでこぼれ球も拾える生地を推します。

攻撃の準備

攻撃時は4-4-2から4-1-4-1に可変します。鹿児島は3トップ気味でプレスをかけるので最終ライン4枚+ボランチ1人で数的有利を作りながらビルドアップできるからです。生地、藤岡は2列目にポジショニングすることでサイドの窪田、透馬がボールを受けやすくします。

まず1つ目の約束事です。それはビルドアップ時SBは外に開きすぎない事です。サイドラインとの距離を数メートル空けることで縦へのパスコースが開きます。また、前で受ける選手もDFと正対した状態でボールを受けられるので仕掛けやすいです。

2つ目の約束事はSH(村田、窪田)はサイドラインギリギリに張り、相手の最終ラインとボランチの間に位置することです。この利点は2つです。1つ目はボールを受けたとき相手DFとの距離があるので前を向いてドリブルで仕掛けやすいことです。2つ目は裏抜けするとき、窪田や透馬の方が先にスタートしているので加速した窪田や透馬対加速していないDFの状況が作れることです。村田、窪田の立ち位置でDFのズレを作れます。相手SBが出てこなかったらドリブルで仕掛ける、相手SBが出てきたら空いたスペースを他の選手が使えば崩せます。(他の選手の動き方は八戸戦Reviewの「5バックの崩し方」という項目で紹介してます。空いたスペースに走りこむことは4バックでも5バックでも変わらず大切です。)

鍵を握る舩津、宇賀神の立ち位置

鹿児島対沼津の鹿児島のハイプレスに対する策をアニメーションで描きました。鹿児島は同サイドでボールを奪いきるために同サイドに人数をかけます。沼津も苦しんでました。そこで大切になるのがSBの立ち位置です。先ほど述べた通りSBの立ち位置でプレスにハマるか決まります。言い換えるとSBの立ち位置次第で回避できるのです。

岐阜のSBに求められる動きは何度も何度も上下動してクロスを上げる事ではありません。サイドには仕掛けのスペシャリストがいるのだから如何にしていい状態で彼らにボールを預けるかです。鹿児島戦で宇賀神の立ち位置に注目してみると面白いですが、彼はビルドアップ時サイドに張りすぎませんし、内側に入りビルドアップのサポートをします。予測とこまめなポジション移動でこぼれ球を回収します。居てほしい場所に居てほしい時に居るのです。透馬が今年結果を残し始めているのも宇賀神効果だと思ってます。最終ラインに居るとボールが落ち着きます。3バックの時は常にサイドに張って高い位置を取るのでボールを触る回数やこぼれ球を拾う頻度が減り彼の良さが出せません。

舩津は宇賀神ほど賢くはないですが気の利いたプレーをします。時折ビルドアップ時にサイドに張りすぎてプレスにハマります。ただセンスは抜群で居てほしいところに居るのです。

窪田、透馬にとって宇賀神、舩津が後ろに居てくれるお陰で持っている力を最大限に発揮できるのではないでしょうか。

守備の準備

守備は横山監督が構築しているのでさほど心配しておりません。(問題点が少しあるのでガンバ戦Reviewで言及します)この後述べる守り方もただの1例に過ぎません。言いたいことはサイドの守備の約束事を決めたうえで試合に入ってくださいということです。それでは僕が考える守備の準備です。

鹿児島はサイド攻撃に強みを持っています。クロスからの得点はリーグNo.1です。(そうするとスタメンはヘニキの方が安心かな) 守備の準備は2点のみ。ンドカ、藤岡でCB+ボランチを監視する事。鹿児島の五領、米澤にボールが入った場合、宇賀神、舩津が牽制するだけで外まで出ていかずに窪田、村田にマークを引き渡す事です。

簡単に言うとDFライン、ボランチはスペースを空けず居座って前の選手でで相手の選択肢を限定してほしいということです。交代枠も5枚あるので沢山走ってもらいましょう。切り札の富樫が点とりますよ!

横山監督に求める事

僕が幾つか準備の例をあげましたが、どれだけ準備しても試合では何が起こるかは分かりません。ただ、試合前に相手の強み、弱み、攻め方、守り方を理解して、自分たちのやることが決まっていれば11人が同じ絵を描けるはずです。試合前に決めたプランが適しているのかどうか、それが適していなかったらどのプランに変更するのか、変更したいプランは選手に事前に伝えていないのであればHTまで待つのかなど、考えることは沢山あります。監督は忙しいですよ。もちろん個人に戦術遂行力が求められます。これが無ければ選手は使えません。ただ試合を見る限り、理解できないほど高度な戦術はやってません。(高度な戦術をやっていると分かる方が居たら教えてください。)

SHとSBの立ち位置が決まればDFのズレが出来るので他の選手が空いたスペースに走りこんでくれます。ガンバ戦はそれで点とったので出来ないはずはありません。

準備してきたかどうかは開始15分で分かります。チャレンジャー精神を忘れずに。