後半戦の台風の目になる可能性大!希望に満ち溢れたカマタマーレ讃岐 讃岐戦Preview
※文字数が増え、読みづらくなる為〇〇選手の選手は省略させて頂いています。ご了承ください。
やっているサッカーは面白い!足りないのは経験と選手個々の質
讃岐-愛媛を観ましたが讃岐のサッカーは面白いです。選手の配置が整えられているので選手間距離が非常に良いです。それに加えて選手個々の役割が明確なのでそれぞれの選手のプレーに迷いがありません。
では、なぜ前半戦を終えて15位なのか、、、その原因は決定力不足、ビルドアップ時のトラップミス、ボールの置き所、ボールを受ける前に首を振って周りの状況を確認していない、など選手個人の技術です。飲食店で言うと料理は素晴らしいです。ただ、盛り付け方、適した食器選び、店内内装、雰囲気、メニュー表など最後の仕上げの部分が足りなくて売り上げが上がらないイメージです。ただ、本質である料理の質は高いのであと少しですよね。サッカーもゴールまであと少しなのです。
若い選手が多いため、経験を積めばこの問題は解決されます。それ以外の解決方法はお金を積んで質の高い選手を獲得する事ですね。今シーズンの目標は一桁順位と実況の方が言っていたので慌てて選手を獲得する必要は無いと思います。フロントが結果だけでなく、サッカーの内容にフォーカスして評価をすれば早くて来年、再来年にはJ2昇格争いに絡めるのではないかと思います。心配なことは経験を積み、質が上がった選手が引き抜かれる事ですね。ただ、若手が育てばクラブとしての評価が上がり、優秀な若手が入ってくるという好循環になるのでクラブとして中長期的に成長できますね。明るい未来が待っているはずです。
岐阜サポ目線では宇賀神、柏木、石津、菊池と讃岐の選手を一緒にプレーさせたら面白いと思います。想像するだけでワクワクします。練習でもいい刺激を受けるのでどんどん成長すると思います。普段の練習でJ1経験のあるベテランから学び、学んだことを試合で試せるので若手自身の理解も深まります。若手にとってはこれ以上ない環境になりますね。
本音を言うと、岐阜は今シーズン実績あるベテラン数人+若手中心の選手編成にしてほしかったです。
讃岐のフォーメーションと選手の役割
90分観ただけの印象ですが、讃岐の選手の特徴と役割をアニメーションで表しました。90分観ただけで分かるくらい明確なのでピッチ上の選手にはより深い理解になっているでしょう。これが戦術の浸透というものだと思います。
81:13~のロングボールは一見するとただのロングボールですが選手の立ち位置と役割が明確なため、シュート(クロス)で完結できています。3バックの強みを活かした幅を使った攻撃は素晴らしいですね。味方がこぼれ球が拾える配置になっているのでカウンターを受けるリスクが小さいですし、吉田も思い切ってサイドを変えたロングボールを蹴られたのだと思います。
讃岐の選手は特別な技術を披露したり、難しい崩しをしているわけではありません。それでも選手の配置が整っているだけでチャンスになるのです。素晴らしい例だと思います。
讃岐のハイプレス→ボール奪取→幅を使った攻撃
攻守に渡って素晴らしいシーンがあったので厳選するのが難しいです。すごく悩みました。まず紹介するのは7:48~のシーンです。シュートで完結出来なかったものの、攻守に渡って素晴らしかったです。
11:04~のシーンは構えた守備→相手を押し返す→そのままハイプレス→セカンドボールを拾う→幅を使えればビッグチャンスになる可能性大な攻撃をしています。
開始15分までに守備からも攻撃からも原則がみられる事から監督のやりたい事が選手に浸透している事が伺えます。讃岐はチームとして原則に従いながら試合を進め、状況によっては臨機応変なプレーも見せるので素晴らしいチームだと思います。
フレイレを活かす配置
14:29~のシーンでは讃岐の選手の配置が美しいです。CBのロングフィードが活きる配置になっています。岐阜もフレイレを試合に出すのであれば周りの配置を整えてあげたいですね。今のままでは彼の良さが消えてしまいます。
北九州戦Reviewでは彼の守備面、メンタル面について言及しましたが、彼が活躍できる環境が整っていないのも事実です。讃岐のように選手の配置を整えればフレイレも気持ちよくプレーが出来、守備面、メンタル面の問題も解決するのかもしれませんね。
とにかく、原則や約束事で制約を与えつつも、全ての選手が気持ちよく良さを活かせるように監督が整備すべきです。選手に任せたら意見が割れてバラバラになるだけです。
讃岐の美しい崩し
21:05~の讃岐の崩しは選手の立ち位置などの攻撃の原則を守りつつ、遠藤㉝のバックステップや田尾㉙のパスを出してからの飛び出し、前線への関わり、ゴール前まで走りこむ臨機応変の動きも交えた素晴らしい攻撃でした。
素晴らしい攻撃でも決定力不足で得点できないのは少し残念ですが、素晴らしい攻撃を再現性良く繰り返すので自然と得点の可能性は大きくなります。「数打てば当たる理論」ですね。今のサッカーを継続し、選手が経験を積み、選手の決定力が上がれば鹿児島、藤枝のようなチームになるでしょう。
他にも素晴らしい攻撃シーンが沢山あり、紹介しきれないので最後に編集の都合でカットしたシーンを載せます。良ければDAZNで確認してみてください。
讃岐の守備の弱点
愛媛の先制点のシーンは讃岐の弱みを上手く突かれたシーンでした。14:49~見ていきましょう。
中盤が3枚なのでどうしてもアンカー脇が空きやすいですね。失点シーンも潰せるポイントはありましたがそこを逃してしまうと厳しいです。実績や経験がある選手は危機察知能力に長けていて、潰すべきポイントで潰さないと代償は大きいと知っているので潰せるのです。
讃岐の選手もこの失点を経験した事で次からは潰せるようになると思います。同じ失点でも未来に繋がる失点とそうでない失点があり、これは未来に繋がる失点なのですぐに改善できるでしょう。それに加えて、距離が遠すぎて全速力でプレスバックしても間に合わない選手が沢山いたのにも関わらず、全員で全速力のプレスバックをしていました。この意識は素晴らしいですね。このようなシーンでも諦めずに全速力で走れる選手は伸びるんです。古橋は間に合わなさそうでも全速力でプレスバックしていましたね。
次に69:03~のシーンです。このシーンでは同サイド圧縮のプレスを外され、左右に振られたシーンでした。
中盤がシステム上3枚なので左右に振られると対応できません。ですので、左右に振られない為に同サイド圧縮のプレスをかけ、同サイドでボールを奪いきるのです。
監督がメリット、デメリットを差し引きして戦術を決める
どのフォーメーション、どの約束事、どの原則にもメリット、デメリットがありそれらを差し引きして監督が戦術、作戦を決めます。サッカーには正解は無いのです。だからこそ面白いし、競技人口も多く、ビジネスとしても成り立ちます。
讃岐の監督はデメリットはあるものの、メリットが大きいのでこの戦術を採用しているのです。いいサッカーをしますね。
岐阜は讃岐のサッカーを研究し、如何にしてメリットを消し、デメリットを突けるかが大事です。入念なスカウティングをした成果がピッチ上で見られたのは鹿児島戦くらいですね。他の試合は対戦相手の事を四六時中研究していれば、絶対に有り得ない試合の入りをしています。それか、対戦相手のスカウティングをサボっているのかもしれません笑。冗談ですが。今まで通り、フワフワしたビルドアップ、曖昧なプレスをしていると普通に負けます。
岐阜はどう戦うべきか
最低限、讃岐のプレスに対する答え、ビルドアップに対するプレスを用意する必要があります。本当は用意したプランが上手くいかなかったときのバックアッププランを最低2つは用意して選手に軽くでいいので伝えて欲しいですが、今は最低限の準備も出来ていないのでそこまで要求しません。
スタメン予想(希望)とプレス対策です。
フレイレのフィード力を活かすために窪田、村田の両WGに加えて、1トップには高さ、速さ、強さがある山内寛を配置します。トップ下の藤岡は中央で得点を取る事だけに集中してもらいます。アンカーに庄司、その脇はサイドでも中央でもある程度仕事が出来る生地、宇賀神を配置します。フレイレの脇には彼のカバーが出来る小山と藤谷を配置しました。
GKは岡本が見たいです。大野はPKを止めて皆さんに忘れ去られていますが北九州戦のゴールキックは酷かったです。同じミスを連発する選手が試合に出ていいのかと思いました。
次は守備です。
窪田、村田を前に残すために4バックに可変します。彼らは可視化しにくいオフボールの守備が非常に上手です。立ち位置で相手を迷わせたり、相手の目線からパスの出先を予想したり、背後のパスコースを消しながらプレッシャーを上手にかけます。簡単に出来る事ではなく、サッカーIQが高く、常に頭を使ってサッカーをしているからその守備が出来るのです。対人守備に若干の不安があるなら(対人守備も普通に上手いと思いますが)前で彼らの守備の良さを活かすのもありだと思います。
練習見学も行けないので現場で何が起きているか、どんな指導をしているのか全く分かりません。試合でしか判断できないのが残念です。しかしプロなら試合で示すべきです。3連敗後のホーム戦でどんな姿を見せるのか楽しみです。準備不足、そして課題が全く解決されないのであればこのまま横山監督に任せるべきかどうか議論すべきだと思います。
まずは讃岐戦。楽しみにしましょう。
見習うべきカマタマーレ讃岐の強化ビジョン
讃岐の監督からは揺るぎない自信を感じます。彼の哲学、やりたいサッカーが明確で芯があるので負けてもいいサッカーをするのです。松本考、青戸、中村辺りからは得点の匂いがプンプンして、ブレイクの予感しかないのは僕だけでしょうか。
そして後半戦の台風の目になり、一桁順位でフィニッシュ、来シーズンには昇格争いをしている未来が見えます。岐阜がお金をかけて実績のある選手を集めている間に他のチームは明確なビジョンを持って前進してますよ。優秀な指導者の下、若手がどんどん成長し、クラブの価値をあげていますよ。
まずは、横山監督がどんなサッカーをしたいのか、フロントともう一度話し合うべきです。横山監督の信念が曖昧、もしくは合わないのであれば、信念があり、若手中心で攻守において原則があるサッカーを構築できる監督を招聘すべきです。
僕はパワハラ騒動でサガン鳥栖から離れた金明輝さんが好きでしたが残念ながらS級ライセンスがありません。パワハラの事を反省し、いつか岐阜で復帰してほしいです。ほとんどの鳥栖の選手は慕っていたみたいですよ。
岐阜が足踏みして2年半が経ちます。その間に他クラブは成長し、置いていかれているのが現状です。悔しくて溜まりません。サポーターが居なくなる前に手を打たないともう戻ってきませんよ。
最後までお読みいただきありがとうございました。
アニメーション作りたかった全シーン(観戦メモ)
- 8:10讃岐サイド幅を使った攻撃
- 11:05讃岐ハイプレス
- 14:25幅を使った攻撃
- 14:45讃岐のシステムのメリットデメリット デメリットから失点
- 18:00讃岐素晴らしいビルドアップ
- 21:00讃岐素晴らしい崩し
- 21:15配置綺麗
- 24:30ボランチ脇使われる愛媛いい狙い
- 25:30讃岐ビルドアップ可変する
- 26:25讃岐ビルドアップうまい
- 6番の長谷川のFK要注意 今シーズン直接決めている
- 松本孝平はロングボールのターゲット、裏抜け狙いラインを押し下げる役割
- 32:11讃岐の同サイド圧縮
- 33:40讃岐のシステムのメリットデメリット
- 36:32讃岐攻略のヒント
- 37:24讃岐同サイド圧縮して取り切る
- 37:40讃岐人捕まえてどんどん出てくる
- 40:15讃岐ハマるビルドアップ
- 471:5FW縦関係からチャンス
後半
- 47:15後藤の素晴らしいサポート
- 49:05讃岐ビルドアップ
- 49:55讃岐の立ち位置素晴らしいがパスの精度
- 50:55連動すればロングボール繋がる
- 51:57松本孝平素晴らしいサポート
- 54:20讃岐攻略のヒント
- 59:00讃岐の素晴らしいビルドアップ
- 64:14素晴らしいビルドアップからクロス
- 65:15素晴らしい攻撃
- 33番はボール持てる、前にも背後にも強いスピードあるCB
- 松本孝平は収まる、高さある、裏抜け出来る素晴らしい選手
- 69:05左右に振られると脆さが出るシステム 5-3-2攻略のヒント
- 70:20攻撃的な5バック ハイプレス 中盤3枚の運動量凄い
- 71:54勿体ないビルドアップ
- 81:14一見ただのロングボールだが全員が意思疎通している